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従来はメッキ塗装樹脂と非メッキ樹脂は別々に成形、製造して、後工程でそれらの樹脂成形品を接着、あるいははめ込み処理にて対応していました。しかし、これでは強度が取れず、使用しているうちに壊れてしまったり、また、製造工程も増えるので、コストがかかっていました。 |
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一つの樹脂部品の一部にメッキ処理をする技術があります。ポリカーボネートとABSのメッキグレード樹脂の多層成形で実現します。製造方法は、基本となる金型を回転させ、2段階の樹脂注入処理を行うことで、1回の成形でポリカーボネートの上にABSのメッキグレード樹脂を重ねて注入成形します。
ABSのメッキグレード樹脂はメッキ処理用の樹脂で、メッキがキレイに載ります。一方、ポリカーボネート樹脂はメッキを受け付けません。この特性を利用し、成形した製品にメッキ処理をすると、ABSのメッキグレード樹脂のみにメッキがかかります。これで1つの樹脂部品の一部にメッキ処理が出来ます。コストも安く、部品点数を少なくし、製品の構造を単純化できるので、製造コストも安くすることができます。
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最近では薄さを要求される携帯電話の外装などに使われています。 |
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